IACTA ALEA ESTO

言語をかじり散らすのは別にいいんだけどなんだか収拾つかん感じになってきたので、いくぶんか目指すところを整理してみようと思った。ただし基準はいろいろだし、たんにいくつか選ぶというだけだ。

いろいろやってたら、言語コードの詳細版があるのを知った。今までは ISO 639-1 を使ってたんだけど、ISO 639-3 は死語や方言、人工言語などもカバーしている。

iso639-3.sil.org

早速これを使って、次のように選ぶ。

ISO 639-3 言語
grc 古典ギリシア語。サンスクリットとともに伝説の主人公といった趣がある。
lat ラテン語。死語ではあるが伝説級というほどでの感じではない。ロマンス諸語を代表し、フランス語、イタリア語など集約。
isl アイスランド語。ゲルマン語派を代表し、英語、ドイツ語など集約。
rus ロシア語。スラヴ語派を代表し、チェコ語など集約。
ara アラビア語。セム語派を代表し、各方言やヘブライ語など集約。エジプト方言を目指しつつ、とりあえずフスハー。
zho 中国語。シナ語派を代表し、各方言やベトナム語など集約。広東語を目指しつつ、とりあえず普通話。
kor 朝鮮語。孤立した言語。面白そうな隣人。実用性もあり。
jpn 日本語。孤立した言語。母国語。
eng 英語。事実上現代の国際語であり、実用性を一手に担ってもらう。

選んだ理由はいろいろあるものの、そのうちの一つは類似する諸言語の集約である。例えばフランス語・イタリア語なんかをやってると、それぞれ面白いのはいいんだけどどうしてもリソースには限界があるもので、どうにかうまいこと妥協できないかと模索した結果、ラテン語に集約するのがいいんでないかというわけです。アイスランド語、ロシア語、アラビア語、中国語はこの話を含む。

あと膠着・屈折やラテン文字以外の文字体系といった言語におけるいわば臭みを欲するようになってきたというのもあってこのようなメンツになった。臭みを取れば実用性が引っ込むという相関がたぶんあるので、引っ込んだ実用性は英語が一手に引き取ってもらうことでバランスを取るということにする。

選んだからといって何の強制力も考えないつもりだけど、整理するだけで目の前が明るくなるってもんです。

電車に乗れる呪符

外出する際、交通ICカード ICOCA を持ち出し忘れることがたまにある。
そんなときのために、第2第3のカードとして SUICA, KITACA を持ち歩いている。
まあ本当のところは、ただ単に蒐集しているだけなのだが。

ところで日本の都市圏のうち、通過するだけでほとんど滞在したことのない箇所がある。
名古屋と福岡だ。
そう、交通ICカードは都市への滞在のしるしなのだ。
ちなみに台北のも持っている。

デザインがよく、とてもコンパクトで実用的。
本当に効果を持ってしまった御朱印である。現代の呪符だ。
券売機で1000円くらいで買えるし、使わなくたって別にランニングコストもない。実はオススメのお土産。

ギリシアのことばとローマのことば

古典ギリシア語と古典ラテン語。
どちらも西洋世界の言語の歴史における巨人であるというのを私は知っているのだけれど、両者の関係についていうと何もわかっておらず、そういえば不思議なもんだなーという感じだったので、本を読んだ。

ラテン語とギリシア語 / 風間喜代三

古典ギリシア語と古典ラテン語の関係を一言で表現するならば、「センパイとコウハイ」という感じ。
人間でいう近い血の繋がりでもあるのかなと思っていたけど、印欧祖語を共通の祖先とするくらいで、どうやら意外とあっさりしている。
でもラテン文字はギリシア文字をいくぶんか取り入れているし、ローマ人自身もギリシア語を教養とみなしていたようだ。我々がラテン語を教養とみなしているように……。
そんな仲の良い「センパイとコウハイ」な関係。いいなあ。そういうのがいいよ。

紙への回帰

簡易なメモから整った文書までノートは基本的に電子化する流れがあって、今は simplenote と HackMD を使っている。
しかしこれで落ち着いているわけではなくて、文書の管理方法というのは必ずどこかに不満が残るものだ。そのような経験則がある。
一度この流れを根本的に方向転換して、これから物理ノートを持ち歩いてみようかなと考えている。

主な対象は買い物メモやアイデアメモ、語学メモ、それから战舰少女Rに関するメモなど。
战舰少女Rの艦隊管理ドキュメントは処理を伴っている(表計算ドキュメントとして持っていて、育成優先度の計算やら各種属性によるソートなどを行う)ので対象外。

B7 がポケットに入るギリギリのサイズっぽいけど読み書きするにはやはり小さい気がする。
あとギリギリを攻めるのは生来の私の悪い癖で実はあんまり良くないというのがようやく理解(わか)ってきたという話もある。
最近は M の万年筆が気に入ってるからなおさらだ(漢字を記すには太めである、というのが万年筆界隈において一般的な見解らしい)。
ポケットに入るかどうかは大きな分岐だが、ポケットに入らなくてもいいなら B6-A5 くらいがほしい。

そうして早速 B6 キャンパスノートを入手した。
万年筆とうまくやっていけるといいね。

中古日本語の誘い(いざな-い)

古い日本語に興味が湧き出す。現代日本語でなければなんでもいいのだ。
だいぶ忘れてしまっているようで、已然形が果たして何者なのかさっぱり見当つかずといった様子だったが、wikipedia の記事を読んだら今までで最も知っている状態になった気がするのでたぶん当時もよくわかっていなかったに違いない。

古語辞典については大修館書店の古語林を有しているが、調べてみると新潮社の新潮国語辞典という古語と現代語を一緒くたに収録した面白い辞典があるのを知った。それで書店へ探しに行ったのだけれど、置いてなくて悲しかった。

ちょっとした気まぐれだけれど、用言の活用と助詞・助動詞さえ雑に覚えればすぐ勝てるような気がして手間あたりの面白みがおトクって感じがある。待たせておく言語らは多様であるほど良いと思っているから、このように軽率にいろんな言語にベタベタ触っては移ろいでいきたい。誰も怒らないからね。

SMS Viribus Unitis

联合力量

その名前を見た時、私はなんだか超クール!と思ったのだった。

de.wikipedia.org

1911年進水って肇和・應瑞と同じなんだね。

では Viribus Unitis さんについてドイツ語記事を読む。ドイツ語なのは、オーストリア=ハンガリー帝国だから。

簡訳

概要

SMS Viribus Unitis はオーストリア=ハンガリー帝国海軍 Tegetthoff 級戦艦の第一番艦である。
その艦名(日本語で「力を合わせて」)はオーストリアの皇帝 Franz Joseph I のモットーであった。
本艦は1911年6月20日に Muggia にて進水し、1912年10月5日にオーストリア=ハンガリー帝国海軍にて就役した。
第一次世界大戦終わり頃の1918年11月1日、新たに生まれるセルビア人・クロアチア人・スロベニア人王国*1の海軍へ渡るのを阻止するため、イタリアの特殊潜水部隊によって沈められた。

建造

Graf Rudolf Montecuccoli 提督に急き立てられて始まった建造は、約82,000,000ゴルトクローネ*2の費用がかけられた。
約25ヶ月の建造期間中、常に平均して2,000人もの労働者が従事していた。
本艦の設計は造船技師の Siegfried Popper によってなされた。

時間がないため、Montecuccoli 提督は立法院の予算承認を待たずに SST*3 へ本艦を発注した。
このとても大胆でリスクの伴った発注は結果として政府に圧力をかけ、政府は面目を失わないために本艦の建造へ予算を出すこととなった。

設計データ

Tegetthoff 級戦艦は他の列強の弩級戦艦よりも小さめで、22,000 トンほどの排水量だった。3連砲塔4つに12門の30.5cm砲を収めており、それを据え付けるには多額の費用がかかった。
それでもってその兵装はライバルであるイタリアの Dante Alighieri 級戦艦と同程度で、それどころか30.5cm砲10門を収めるドイツの König 級戦艦よりも強力だった。
12門の Škoda*4 製の艦砲はその品質、射程、命中精度の高さや射撃統制技術において、他の多くの国家のどれよりも優れていた。

相対的に水面下の防御能力が低いと考えられ、魚雷攻撃への対策として鋼鉄製の網を備え付けたが、それはあくまで静止している時にしか使えなかった。
これらはメンテナンスするには高価で重かった。
機械類については頑丈すぎるというわけでもなく、本艦は予備艦のように沿岸防衛に用いるものとみなされていた。

艦歴

Viribus Unitis の命名式は1911年6月20日に Trieste で Erzherzogin Maria Znnunziata によって執り行われた。そこではシャンパンの瓶を船首で割り砕くという伝統的な方法ではなく、スイッチを押すと船首に固定した瓶が割れるという方法が取られた。
皇帝 Franz Joseph I は病気で進水式を欠席したため、そのとき出席していた者の内最も位の高い人物は次期王位継承者である Franz Ferdinand 大公だった。

1914年6月28日の Sarajewo 事件*5 のあと、本艦はその亡き骸を Metković から Trieste に送り届けた。

Tegetthoff 級戦艦は WW1 において「現存艦隊主義*6」という戦略上の構想に適しており、敵との接触といえるようなことはほとんどなかった。

1918年6月、海軍最高司令官 Miklós Horthy は Otranto 海峡封鎖*7 に対して、全ての大型艦を投入して攻撃を仕掛けるよう命じた。
しかし姉妹艦である Szent István*8 が魚雷攻撃を受けたことによってこの作戦は中止となり、すでに出港していた別の姉妹艦 Prinz Eugen*9 と共に Pola へ戻らざるを得なくなった。

WW1 末期、本艦 ー 帝国海軍艦隊はこのとき Pola に集結していた ー は1918年10月31日、皇帝 Karl I の命により副提督である Miklós Horthy を通して新たに成立したセルビア・クロアチア・スロヴェニア人王国に引き渡されることとなり、この国家の成立によってオーストリアはアドリア海を失ったのであった。このとき Viribus Unitis はその艦名を “Jugoslavija” へ改称するされることになっていたが、しかし実際はそうはならなかった。

セルビア・クロアチア・スロヴェニア人王国海軍の長官に任命された、元 Viribus Unitis の司令官だった Janko Vuković-Podkapelski は艦隊の中立を宣言したが、本艦は改造された魚雷…いわゆる Mignatta*10 を用いてイタリア海軍特殊潜水部隊の2人 Raffaele Rossetti, Raffaele Paolucci によって爆薬を船体に取り付けられ、朝方に撃沈された。
イタリアとしてはアドリア海東沿岸に新たな海軍国家が誕生してほしくなかったのだ。
この沈没によって400人を超える船員が亡くなり、そこには Janko Vuković-Podkapelski も含まれていた。その名誉のために祈念碑が Pola に立てられた。

大戦におけるオーストリア=ハンガリー帝国に対するイタリアの勝利を記念し、Venezia の海軍博物館の前、Roma の海軍省の前、Brindisi のイタリア船員祈念碑の前に Viribus Unitis やその姉妹艦たちの錨が立てられている。
また Brindisi には Viribus Unitis の砲もある。

博物館

なんかすごい模型があるらしい(略だ)。

感想

Das Schlachtschiff SMS Viribus Unitis

艦歴を読み進めるたびに、なんだかむず痒い気持ちになったのだった。
陸奥みたいのよりこういうパターンの終わり方の方が厳しい。
ちなみに同陣営のドイツ帝国ではイギリスに艦隊が渡らないように “Scapa Flow” という場所で集団自沈をやったらしい。このときのメンバーに Moltke さんがいるようだ。これについてはまたあとで読みたい。

結果的に遺物はイタリアの主要な場所に落ち着いているようなので、イタリアに行くようなことがあれば拝んでみたいと思った。イタリアに行くようなことがあるのか?行きたいな~イタリア。

Die deutsch Sprache

読み進めるのにかなり苦戦した。量が若干多かったというのもあるけど、多言語学習を標榜しておきながら今まともに進まってるのって実のところフランス語くらいで、ドイツ語は予め買ってあった教科書をかなり急いで1周だけした後すぐに本記事を読み始めたわけなんでま~さすがにちょっと無謀だったかなと思う。

そんな感じで少しずつだったけど、それでもだいたい1本読めたのだった。やったねゆうぱろちゃん

ことばノート

  • ein Schiff vom Stapel lassen : 船を進水させる
  • versenken : 沈める
  • Bau : 建造、構造
  • X-monatig : Xヶ月の
  • durch|shinitt : 平均
  • Ingenieur : Engineer
  • entwerfen : 下絵を書く、デザインする
  • verlieren : 失う
  • das Gesicht verlieren : 面目を失う
  • Großmächt : 大国、強国
  • Verdrängung : 排水量
  • Geschütz : 大砲、火砲
  • Drilling : 三連の
  • Turm : 塔
  • Bewaffnung : 武装、兵器
  • Gegenstüsks : 反対、対をなすもの
  • sogar : それどころか~でさえ
  • Reichweite : 範囲、射程、航続距離
  • Genauigkeit : 正確さ、精密さ
  • Feuerleit : 射撃統制
  • Schutz : 防御
  • Torpedo : 魚雷
  • Flotte : 海軍力、艦隊
  • Küste : 海岸
  • Taufe : 洗礼、命名式
  • herkömmlich : 従来の、伝統的な
  • Bug : 船首
  • sondern : そうではなく
  • Krankheit : 病気
  • Erzherzog : 大公(ハプスブルク家における皇子の称号)
  • Ermorden : 殺害する
  • Fleet-in-being : 現存艦隊主義
  • entschließen (sich) : 決心する
  • Oberbefehlshaber : 最高指揮官
  • speren : 遮断する
  • Schwesterschiffs : 姉妹艦
  • Waffenstillstand : 休戦協定
  • Kommandant : 指揮官、司令官
  • sogenannt : いわゆる
  • Sprengsatz : 爆薬
  • Rumpf : 胴、船体
  • Seemacht : 海軍国家
  • Seemann : 船員
  • Sieg : 勝利
  • Anker : 錨

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自分の名前と、それをつけてくれたおじいさまが大好きだよ。

*1:後に「ユーゴスラビア王国」へ改称

*2:当時のオーストリア=ハンガリー帝国の通貨

*3:Trieste の造船会社: STT = Stabilimento Tecnico Triestino

*4:チェコの巨大財閥

*5:オーストリア・ハンガリー帝国の王位継承者である Franz Ferdinand が暗殺された事件、WW1 開戦の直接原因

*6:戦艦を積極的に戦いに出さず温存しておくと敵国がイライラして消耗していくので良いみたいな戦略

*7:連合国陣営がオーストリア=ハンガリー帝国の船を地中海に出させないように通せんぼした

*8:Tegetthoff 級戦艦の4番艦

*9:Tegetthoff 級戦艦の3番艦

*10:イタリアの人間魚雷

ROKS Kang Won (DD-922)

この前初めて朝鮮語に触れたけどその翌日に戦艦少女Rの建造祭りが告示されて、そこになんと韓国海軍の駆逐艦がいた。しかもイベントポスターの顔となっているだけあってこのイベントの主力コンテンツとみていいだろう。

こんなことがあるんだなあ。これは本当に偶然です。また私はこの告示自体すぐ見たものの “江原” と名乗る彼女はそのビジュアルから朝鮮風味をほのかに感じつつもさらに数日経って実際に迎え入れるまでずっと日本の駆逐艦だと思い込んでいた*1

ところで、ゲーム内における紹介文は以下のようにある。

1978年7月1日,基林级驱逐舰威廉・R・拉什号被转交,改名江原号。

どうやら韓国での就役時は “江原(강원)” というが、元は合衆国の Gearing 級駆逐艦 “William R. Rush” とのこと。

William R. Rush の英語記事に “ROKS Kang Won (DD-922)” という節がある。

簡訳

江原は元々 William R. Rush だった。本艦は安全保障プログラムの条項のもと1978年に韓国へ転籍となったのだ。

本艦は黄海や日本海において多くの海上警備任務に関わった。特に1984年日本海上で北朝鮮のスパイ母船を撃沈させたことは、韓国海軍としては史上初の快挙だった。本艦およびその乗員らはメダルを授与され昇級となった。

北朝鮮のスパイ船はフランス製ヘリコプター Allouette III よりミサイル攻撃を受けたのち本艦からの砲撃を受けて撃沈した。これはヘリ甲板を装備してからわずか1年後のことだった。

1999年に現役を退いた時、江原は韓国海軍史上最も勲章を授かった艦艇の一つだった。2000年には正式に退役となってミュージアムシップとなった。

2016年、解体のため釜山港へ入った。

感想

韓国海軍にとって栄光ある艦艇らしい。最後の解体のくだりの出典で “オレ釜山でアイツを見たんだ。これが写真。解体されるんだぜ。本当に悲しい。” みたいなことが投稿されており、愛されていることが窺える。また USS 時代も含めて1945年の就役から2000年の退役まで実に半世紀以上も現役をやっていてすごい。戦後就役した艦艇ってこんなん普通なのかな。

一方で独立した朝鮮語記事はないみたいで、ちょっと寂しい。朝鮮語ウィキペディアはあんまり活発じゃないのかしら。セブアノ語ウィキペディアみたいのよりかはいいけどね。というか仮に朝鮮語記事があったとしても今は読めない。カイショウナシ。

ゲームでは改造を経て何かしら航空機を載せられるようになるかもしれない。駆逐艦でそれはなかなか楽しみだね。大事に育てていきます。

ちなみに容姿や名前はどう見たって ROKS 時代から特徴づけられているけど、スカートに “714” と書いてあったり国籍表示が “U国” だったりと USS 時代の特徴がちらほら残っており、改造前後で扱いをきっぱり分ける従来のやり方と違う感じがあって若干妙ではある。大した意味はないと思うけど。

ことばノート

  • involve : 関わる、巻き込む
  • Yellow Sea : 黄海
  • feat : 手柄、偉業、芸当
  • promotion : 昇進、助長、奨励、促進
  • flight deck : 飛行甲板
  • decorate : 飾る、勲章を授ける
  • duty : 義務、職務
  • headquarter : 指令所
  • dismantle : 分解する、取り壊す、艤装を解く

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大変かわいいため主力候補生に編入。

*1:日本に「江原」って名前の駆逐艦はいないような気がするけど、戦艦少女Rの大陸版においては日本の艦艇の名前が改変されているというお国ならではの事情があって、それでますます誤解したっぽい。

☆新快速Aシートに座った☆

JR西日本の誇る、普通列車のふりをした特急列車こと新快速。京阪神民は周知の事実と思われますが、今年春のダイヤ改正から「Aシート」という有料座席車両が実装されている。

www.jr-odekake.net

Aシートに座る予定は特に立てていなかったんだけど、ある日たまたま単に新快速に乗ろうとホームに出て発車案内標を見ると「Aシート」の文字があった(まだ様子見なのだろう、現時点では1日2往復しか設定されておらず、そこらの特急よりレア)。せっかくなのでそのままAシート車両に乗車した。

空いた適当な席に着席することがトリガーとなって料金が発生する後払い制自由席である。予約・指定席というシステムはない。

乗り心地

Aシートの車両はモーターを積んでいない(クハ)ので比較的静かだけれど、さすがに特急車両ほど重厚な感じではない。まあここのところはAシート車両でなくとも同じこと。ただ内装は変えられているし有料座席なりの空気はあるので、特急券を買わずに神戸線・京都線でふらっとプチ特急気分が味わえるのは確か。「特急サンダーバード」などの161系・163系は223系と足回りが同じと聞いたことがあるので、さながら「プチサンダーバード」といったところか。この感覚はもしかするとかつてあちこちで走っていたという「急行」に近いものなのかもしれない。

電源ポートが付いているけど私はそもそも外出先でモバイル機器の電池残量を気にすること自体を排除したいために電源ポートがなくても2日くらいは保つように工夫しているのであんまり恩恵は感じなかった。

降車駅宣言

座席料金の500円は乗降駅とは何ら関係なく座席だけに対して一律に課されるもののはずなんだけど、なぜか着席時に降車駅の宣言を要求される。駅単位の出入りはきっぷが記録しているけど列車単位の乗降は記録がないから試験運用ということで利用者のアンケートでも取ってるのかな、と思ったものの降車駅が領収書にも印字されている。なぜこんなことをしているのかわからない。着席時点で降車駅が不定だと何かしら不正の余地ができてしまうのだろうか。これは気になる。

総評

楽できるということよりも特急気分を味わえるということの方が私にとって価値を感じるところ。特急に乗りたい気分だけど特急券取るのめんどいな~みたいな時に良いですね。そんなことあるのかな。

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山陰のアイツから遺伝子を受け継ぎまた一つ特急に近づく。

De Grasse (croiseur)

戦艦少女Rで大好きな軽巡洋艦の1隻、De Grasse さん。

彼女についてフランス語版ウィキペディアの記事を辞書片手に読んだ。彼女のことがちょっと知られてよかったしフランス語のこともちょっと知られてよかった。

fr.wikipedia.org

せっかくなので簡訳と感想、フランス語のノートを書きつけておく。

簡訳

De Grasse はフランス海軍の軽巡洋艦。 その名は18世紀に活躍した提督 “François Paul de Grasse” を踏襲したもの。

前級である Galissonnière 級軽巡洋艦よりも大型で対空性能も向上させるというコンセプトで起工したが WW2 が開戦してしまい建造は中断。フランスを降伏させたドイツはこの船を軽空母として完成させようとしたが資材不足でそれも叶わなかった。

戦後ようやく進水したもののまたしばらく期間が空き、1951年になって建造を完了させるために Brest の港へ曳航された。やがて海上試験航行も実施され、1956年夏には晴れて Toulon の海軍基地に配属。

Toulon 海軍基地の艦隊旗艦を務め、地中海やカリブ海などいろんな海を巡って訓練を行った。1964~1966年にかけて一旦 Brest の港に戻り改装を実施すると、今度は核実験作戦部隊の指揮艦となった。フランス領ポリネシアでの核実験のために7度の遠征を行い、1966年の「ベテルギウス核実験」では Charles de Gaulle 将軍を乗せて係留気球からの核弾頭射出を見守った。

1972年には Brest にて予備役に回り、1974年1月に船籍抹消。1976年に La Spezia へ解体のため売却された。

感想

これを読むまでは、戦艦少女Rの守備範囲の中ではわりと後期の船で対空特化ということくらいしか知らなかったんだけど、戦後めでたく就役してから旗艦として世界の海を巡ってシャルル・ド・ゴール将軍も乗せて核実験にも参加してて、ずいぶん活躍してたんだな~ってしみじみなった。ずっと籍はトゥーロン海軍基地に置いてたみたいだけど最初の艤装や途中の改装を行ったり予備役として隠居してたのはブレストで、故郷みたいな感じなんだろうか。何にせよフランス語で読んでみて一層親しみが湧いた。

ことばノート

croiseur et croisière

“croiseur” は軍艦の一種としての「巡洋艦」、”croisière” はいわゆる「クルーズ」であり「周遊」「巡航」そのものを意味する。したがって「巡航ミサイル」は巡洋艦と同様に兵器の言葉だがそのフランス語は “missile de croisière” である。イメージでごちゃつかないように気をつけたい。

être mise à l’eau

“Se coque est mise à l’eau” って最初はぱっと見で攻撃受けて浸水したんかなーって思ってしまったけど1946年だからそれはおかしいしあとで「進水」って気づいた。日本語も同じ音で全然意味が違うな。誤訳はこうして生まれる。

rayer

“rayer” の素朴な意味は「線を引く」で、”rayon” は光線、放射線なんかを指す。しかしこれが転じて “登録を抹消する” という意味も持つ。

le bâtiment amiral ou le bâtiment de commandement

  • le bâtiment amiral : 旗艦
  • le bâtiment de commandement : 司令艦

と訳し分けてみたけど正直違いはよくわからない。

les autres

  • croiseur léger : 軽巡洋艦
  • l’honneur de … : ~に敬意を表して
  • achever : 完成させる
  • arsenal : 工廠
  • concevoir : 着想する、構想する
  • l’armement antiaérien : 対空兵装
  • échapper : 逃れる、免れる
  • bombardement : 砲撃、爆撃
  • porte-avions léger : 軽空母
  • coque : 殻、船体、機体
  • remorquer : 曳航する
  • essais : 試験
  • expérimentation : 実験
  • escadre : 艦隊
  • refonte : 改造
  • nucléaire : 核の
  • bord : 縁、端、周辺、沿岸、舷
  • assister : 出席する、見物する
  • tir : 射撃
  • commandant : 司令官、指揮官
  • réserve : 予約、予備役
  • rayer : 線を引く、登録を抹消する
  • démolition : 解体

f:id:yuparo:20190609001357p:plain
ゲームでもいっぱい活躍してね。